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ARMアーキテクチャ とは、ARMホールディングスの事業部門であるARM Ltdにより開発されている、組み込み機器や低電力アプリケーション向けに広く用いられる32ビット・64ビットRISC CPUのアーキテクチャのことである。 == 概要 == ARMアーキテクチャは消費電力を抑える特徴を持ち、低消費電力を目標に設計されるモバイル機器において支配的となっている。命令セットはRISCでありながらもコード密度を重視したCISC寄りの設計になっており〔条件実行、定数シフト/ローテート付きオペランド、比較的豊富なアドレッシングモードなど、命令数を削減してコード密度を向上させるための工夫が命令セットの随所に見られる (Thumb-2では可変長命令も採用している) ように、CISC的な特徴を低消費電力化に利用している。ただしマイクロプログラムは持たず過度の複雑さを避けるなど、RISCの利点も存分に活かしている。〕、手作業による最適化がしやすい特徴的なアーキテクチャを持つ。 2005年現在、ARMファミリーは組み込み型での32ビット RISC CPUのおよそ75%を占め〔http://www.arm.com/miscPDFs/3823.pdf〕、全世界で最も使用されている32bit CPUアーキテクチャである。ARMアーキテクチャに基づくCPUコアは、PDA・携帯電話・メディアプレーヤー・携帯型ゲーム・電卓などの携帯機器から、ハードディスク・ルータなどのPC周辺機器まで、あらゆる電子機器に使用される。2013年現在、NEC のEMMA MobileはCortex-A9を〔 NEC、モバイル機器でフルHD動画や5.1chサウンドを再生できるLSI「EMMA Mobile/EV」を発売へhttp://gigazine.net/news/20100208_nec_emma_mobile/ 〕や日立系のSuperH系のSH Mobile GシリーズはARMを内蔵するなど、携帯電話では100%近いシェアがある。 携帯機器や電子機器の高性能化に伴いARMコアの出荷数は加速度的に伸びており、2008年1月の時点で100億個以上〔http://www.jp.arm.com/pressroom/08/080125.html〕、2010年9月の時点で200億個以上〔http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/09/10/cortex-a15/index.html〕が出荷されている。ARMアーキテクチャを使用したプロセッサの例としては、テキサス・インスツルメンツのOMAPシリーズやマーベル・テクノロジー・グループのXScale、NVIDIAのTegra、クアルコムのSnapdragon、フリースケールのi.MXシリーズなどがある。 既存のARMプロセッサは組み込みとクライアントシステムに特化していたため全て32ビットであるが、顧客からは電力効率に優れるARMアーキテクチャのサーバへの応用を望む声が高まり、ARM社は2011年10月27日、ARMの64ビット拡張であるARMv8アーキテクチャを発表した〔http://ascii.jp/elem/000/000/645/645995/〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ARMアーキテクチャ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 ARM architecture 」があります。 スポンサード リンク
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